平成22年度第2回法規講習会として、神戸市の条例の改正内容を中心に講習が行われました。内容としては「神戸市すまいの環境性能表示について」「環境条例の一部改正について」「建築基準法(総則・防火避難規定)について」「消防同意について」の講習があり、今年一番の最低気温を記録するような寒い日でしたが、会員79名、非会員2名、計81名の参加者にご来場いただきました。
主な内容として、以下の通りです。
@「神戸市すまいの環境性能表示について」では、
・建築物の環境配慮の必要性
・建築環境総合性能評価システム(CASBEE)の説明
・すまいの環境性能表示の説明
・すまいの環境性能表示を利用した場合のメリット
など、一般市民への啓蒙的な意識が高い内容が豊富でした。
A「環境条例の一部改正について」では、
平成23年1月20日に施行された都市景観条例・施行規則についてお話下さいました。
歴史的な建築物や地域のシンボルとなっている建築物など重要な価値がある建築物が、より保 全と活用が図れるように改正され、「景観形成重要建築物等」という制度の内容に追加が行わ れました。その制度の適用によって建築基準法の適用が除外されるといった建物の活用の方法 に自由度が高まるといった内容で、歴史的建造物を積極的に活用できるようになります。
B「建築基準法(総則・防火避難規定)について」では、
建築基準法の、集団規定や単体規定の基本部分そして、その判断基準について神戸市での確認 審査基準と併せてお話下さいました。
特に、防火避難規定の今までの改正経緯については、建築物の防災について法の真意を知るこ とによって、建築物の利用者の安全に直結する重要な部分を設計者として高いレベルで知識を 維持し、向上させるいい機会となりました。
C「消防同意について」では、
消防同意について、その流れと共に、神戸市火災予防条例の改正点と、その独自の規制につい てを説明して下さいました。
他、防災計画、消防用設備の設置について取り扱いや、その判断基準、最近多くなった合わせ ガラスや、複層ガラスを使用したサッシの場合の無窓階計算での取り扱いといった、よく問い 合わせが多い内容を中心とした講演でした。
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