来年開港する神戸空港の旅客ターミナルビルを見学させて戴きました。工事を請け負われた竹中・新井・イチケン・湊共同企業体の山地所長にご無理を申し上げ、今回の見学会が実現いたしました。今年の初めも神戸栄光教会の現地見学会でお世話になり、毎回恒例のようになってきました。山地所長様申し訳ありません。次回もよろしくお願いいたします。
さて、見学させて戴いた神戸空港はローコストを基本としており、一般的には倉庫に見えそうな建物も、外壁にリブ付きのガルバリウム鋼板のサイディングを45°傾けて張るなど、ローコストながらデザイン性に気配りをした建物でした。
内装については、設計者のコンセプトである「空港の利用客、内部のテナントのデザインが栄えるようにと、白と黒のモノトーンのシンプルな仕上げ」でした。技術的には、最近起こった、天井落下という事故に対して、広い天井部分において壁と天井の動きを緩衝する工夫もありました。又、ポートライナーの駅舎から空港へとアプローチすると、直ぐにボーディングゲートが正面に現れ、自分の居場所がどこか、解りやすいシンプルな動線で、使い勝手のよい空港だと感じました。因みに設計は空港設計のオーソリティ梓設計です。
神戸に空港が開港し、人々がたくさん来神し、街が活気づくように期待しています。竣工間際の追い込みの忙しい現場であるにも関わらず、丁寧に案内していただいた山地所長をはじめ、現場の方々にはお世話になりました。竣工まであと僅か、一番機が飛ぶまで無事故・無災害を祈念いたします。
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